低背CPUクーラー選び(65~75mm厚、AM4対応、空冷)
概要
低背CPUクーラーに関して調べたのでそのまとめ。 結論としてはデカいヒートシンクのクーラーは冷えるが、サイズが120mm角を超えるなら干渉しないか確認が必要。
背景
Ryzen 3000 シリーズでミニPCを自作するにあたり 「ターボを活かすならTDP 95WのCPU積んだ方が良いかもしれない※ すると Noctua NH-L9x65 では冷却能力不足になりそうだ」 と思ったので冷却能力の高い低背CPUクーラー(65~75mm厚)を調べました。
※ Ryzen 7 1700 (TDP 65W) はTDPが低いせいか冷却十分でも ターボの動作周波数が安定しないという記事をみつけたのと、 シングルスレッド性能で Ryzen 5 3600X (TDP 95W、ターボ4.8GHz) が良さそうだからです。
CPUクーラー候補
- Reeven RC-1206 Steropes (60mm厚) (http://www.reeven.com/steropes-rc-1206)
- Noctua NH-L9x65 (65mm厚) (https://noctua.at/en/nh-l9x65)
- Thermalright AXP-100H Muscle (65mm厚) (http://thermalright.com/product/axp-100h-muscle/)
- Raijintek Pallas (68mm厚) (http://www.raijintek.com/jp/products_detail.php?ProductID=9)
- Noctua NH-L12S (70mm厚) (https://noctua.at/en/nh-l12)
- Thermalright AXP-200 Muscle (73mm厚) (http://thermalright.com/product/axp-200-muscle/)
- Phanteks PH-TC12LS (74mm厚、低背ファンに交換で64mm可能) (http://www.phanteks.com/PH-TC12LS.html)
- be quiet! SHADOW ROCK LP (75.4mm厚、低背ファンに交換で65mm可能) (https://www.bequiet.com/en/cpucooler/570)
- サイズ 大手裏剣 参 (69mm厚、ファン厚17mm) (https://www.scythe.co.jp/product/cpu-cooler/scbsk-3000/)
サイズ感順に並べると
Size[mm] | Comment | |
---|---|---|
NH-L9x65 | 95x95x65t | 小型 |
AXP-100H Muscle | 119x105x65t | 中型 |
PH-TC12LS | 120x120x74t | 中型 |
大手裏剣 参 | 122x122x69t | 中型 |
Shadow Rock LP | 134x122x75t | 大型、Webに対応M/Bリストあり |
Steropes | 129x125x60t | 大型、AM4 マウンタ要問い合わせ |
NH-L12S | 146x128x70t | 特大 |
Pallas | 150x140x68t | 特大 |
AXP-200 Muscle | 150x140x73t | 特大 |
メモ
- 小型は干渉の心配ほぼなし、中型はメモリ高さだけ気をつければ大丈夫
- 大型は取り付け向き含めて要確認、特大はM/B外のパーツ(電源など)やGPUとの干渉も要確認
- 大型でも冷却性能足りないなら液冷要検討、ただし周辺部品の冷却(M.2 SSDなど)を要考慮
- 性能はだいたいサイズ順、ヒートシンク大きい(小さい)のに性能がやたら低い(高い)とかはない、ただしファン変えるとそれなりに性能変わる
- Shadow Rock LP が大き過ぎず、Webで対応M/B確認できて、高さ65mm対応可能なので良さそう
- 120mm角 低背ファン例 Noctua NF-A12x15 PWM (15mm厚)
- 例によって対応TDPはアテにならない
- 特大クラスは Mini-ITX (17x17cm)からはみ出す